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TORサポートなビットコインマーケットが始動

2014/12/09

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 Torサービスを使用によるユーザープライバシーの保護や新しいエスクローシステムを備えた分散型ビットコインマーケット、Bitmarketsのベータ版がリリースされた。

 

 ビットコインでは基本的に全ての取引がブロックチェイン上に記録されており、ある取引を行ったユーザーがこれまでにどのような取引を行ったか、またIPアドレスまで追跡する事が不可能ではない。

(逆にその透明性を評価されている部分もある。)

 

 そのためウォレットのアドレスは定期的に、理想をいえば取引ごとに変更した方がよいといわれるが、それはあまりユーザーフレンドリーだとは思えない。

 

そこでTorサービスを利用するという方法が提唱されていた。

 

 Bitmarketsと同様の分散型マーケットのOpenBazaarは10月からTorを導入した。

 

それとは異なりBitmarketsはサービス始動時から導入すると言う。

 

 Torというのはインターネット上でのコミュニケーションにおいて個人や集団のプライバシーやセキュリティを保護するサービスであり、ビットコイン発のサービスではない。ジャーナリストNGO(Non-governmental organizations)などでも利用されている。

 

 Torによるプライバシー保護に加えてBitmarketsの大きな特徴の一つに新しいエスクローシステムがある。

 

 エスクローというのはeコマースなどの個人間売買でよく利用されるようになった、取引の安全性を保証する仲介サービスのことである。

 

 例えば、買い手がエスクローに代金(+手数料)を前もって預けておき、売り手が契約通りに商品の配達を完了した際にエスクローが委託されていた代金を売り手に支払う。

 

 もし商品が届かなかったり契約通りの商品では無かった場合、買い手は取引を破棄してエスクローに預けていた代金を返金してもらえる。

 
従来のエスクロー契約は上記のようなものなのだが、Bitmarketsでは売り手と買い手のみの二者間によるエスクローシステムが可能となる。
従来の形では依然としてエスクローへの信頼の問題が残っており、買い手か売り手とエスクローが共謀するような事が起こりうる。
そこで買い手と売り手のみでエスクローを行い、両者に契約通りに取引を実行する事にインセンティブを持たせた。

 

 売り手は商品の取引額の分だけ預け金を入れ、買い手は預け金と支払金、つまり商品の取引額の2倍を入れる。

 

これらはビットコインネットワークにエスクロー取引を投げる事でロックされる。

 

 契約通りかどうかに関わらず取引が完了すると、預け金はそれぞれの元に戻ってくるのだが、支払金は契約通りに完了すると売り手の元に、契約通りに取引が実行されず買い手が返金要求をして売り手が同意すると支払金は買い手に戻ってくる。大枠はこのような流れだ。

 

問題は商品の取引額の3倍が取引の実行に必要であることだ。

 

 また、取引が契約通りに行われたかどうかの判断が結局買い手と売り手に依存しており、当然バイアスの掛かったものにはなりうるだろう。

 

 信用性の発生源を転移することで解決するのか、そもそも信用を必要としないモデルを形成するのか、またそれらの達成をいかに簡素化して行えるか、この辺りに今後さらなる改善案が提供されていくことに期待したい。