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ホリエモン、茂木健一郎氏らとの共著で”IT業界の池上彰”としてデビュー!?

2015/01/28

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 廣済堂出版が昨年12月1日に発売した、茂木健一郎、堀江貴文、金杉肇の3氏による音楽ユニット「ハッカーズ」の書籍『マネーと国家と僕らの未来』。今回は、この書籍について、お三方にインタビューした内容を紹介したい。

 同書は、脳科学者の茂木健一郎氏、ホリエモンこと堀江貴文氏、クリエイターの金杉肇氏によるコラムおよび鼎談。

 

 3人が強い興味を抱いているビットコインを切り口に、新たなテクノロジーがもたらす未来社会を展望し、その対極にある国家や政治、領土問題、教育など既存システムの問題点を追及している。

 第1章では、ビットコインの仕組みと、その新しさについて解説。

 

第2章では、ビットコインをテクノロジーがもたらす新たな世界の象徴と捉え、既存システムの問題を浮き彫りにする。

 

 第3章では、最新のテクノロジーがもたらす影響や可能性などについての議論がなされている。

 今回はその内容についてインタビューした様子を紹介。

 

 年末ということもあり、お三方にいただいた時間は短かったが、大変興味深いインタビューとなった。

テクノロジーの発達に日本人が乗り遅れている

――まず、音楽ユニットとしてのお三方が、ビットコインについての書籍を出版した意図や目的を教えていただけますか?

金杉肇氏
金杉氏 : 昨年、マウントゴックスというビットコイン交換所が破綻したことで、日本中の人たちがビットコインや仮想通貨をもう終わったものだというように認識したようなんですけど、それは単なる交換所が破綻しただけであって、ビットコインの取引きは今も続いているし、むしろ取引量は増えているという状況にあって、今までとは違う世界がそこに広がっているということを、多くの人に伝えたかったからです。

堀江氏 : 広がってますね、実際。

金杉氏 : そのことをきちんと意識しないと、日本人の認識がどんどん遅れていってしまうという危機感がありました。

 

そこで、これからの時代に対して鋭い認識を持っている堀江さんや茂木さんと一緒に、日本人が時代から乗り遅れないように3人で発信しようということになったんです。

そうしないと、日本がヤバイぞと。

――日本人への警鐘という意味を込めているわけですね。

この本では、国家はいらない、円もいらないと書かれていますが、実際にドルや円がなくなるという可能性はあるんでしょうか?

堀江氏 : よくそういう事を聞かれるんですが、実際にどうなるかは分からないですね。


堀江貴文氏
茂木氏 : 石田さんの質問はちょっと間違ってますよ。

つまり、この本で言いたいのは、テクノロジーの発展ということを、日本人がよく理解していなくて、エリート層でさえ理解していないという現実です。

ビットコインは、もともとナカモトサトシという人の論文から生まれたものにすぎないのですが、それに基づいて各国の人たちがマイニングをしてビットコインを発掘しているわけです。

貨幣というのは、最も権威とか国家に結びつきやすいんですが、そもそも今の世界は国家が動かしているわけではないということをまだ日本人は認識できていないわけです。

 

偏差値の高い大学に行って、一括採用で新卒が上場企業に就職するといったことがいいとされる社会のままで、ビットコインといった、世界で最もリアルな変革を全然認識できていないんです。

円がどうなるとかドルがどうなるかとかの前に、この変革を認識できていないということが問題なわけです。

――なるほど。国家の単位でものを考えること自体が、そもそも間違っていると。

茂木氏 : 民間宇宙旅行を目指してロケットを作っているというところがあるんですが、それは、民間がICBM(大陸間弾道ミサイル)を作れるようになっちゃう、ってことなんですよ。

 

つまり、従来の国家と国家の戦争という安全保障の考えも、全く成り立たなくなってきているんですね。

 

そこを日本のエスタブリッシュメントは理解できていないんです。

 

日本人の生真面目さみたいなものが、逆に文明の波に乗り遅れる原因になっている可能性があるんです。

正解があると思うこと自体が、今までの日本人の生ぬるさを表している

――先日、日本人の金融資産が過去最大になったというニュースがありましたが、それも円、つまり国家が発行している通貨を信じているという一つの証といえますね。

金杉氏 : 中国人のほうがよっぽど目ざとくて、どんどん元をビットコインに交換してますよね。

リアリティあるでしょ。


茂木健一郎氏
茂木氏 : もちろん、ビットコインにはビットコインの脆弱性がありますけど、国家の発行している通貨にも脆弱性があるわけです。

 

だから、全財産をビットコインに交換すればいい、などと言っているわけではありません。

 

正解があると思うこと自体が、お墨付きを受けて安心してきた今までの日本人の生ぬるい心理を表しているわけです。

――この本を読んで、ビットコインによって通貨が統一され、世界政府が誕生するのではないか、と私は思ったのですが…

堀江氏 : だからその「政府」っていう考え方が現状とそぐいませんね。

 

「政府=ガバメント」はいらないんです。

茂木氏 : 石田さんは大学で何を勉強したの?

――政治ですが…

茂木氏 : 政治を勉強したら分かっていると思うんだけど、ホッブズの「万人の万人に対する闘争である自然状態」を解決するために、個人の権利を全て国家に委譲するという社会契約説がありますよね。このスキーム自体が、もう成り立たなくなってきているということなんです。

――近代という枠組みを根底から疑うような事態が発生しているわけですね。

では、国がなくなった後の状態というものは、どのようなものなのでしょうか?

堀江氏 : そんな事を聞いてどうするの? という気がしますけどね。

なるようにしかならないんじゃないですか。

既成の概念で論じても意味がないテクノロジーが次々に

茂木氏 : ビットコインや人工知能の問題もそうなんですけど、これからももっと従来の概念を変えるテクノロジーがどんどんでてきちゃうんで、既成の概念で論じても意味がないと思いますよ。

実はこの本はですね、”ビットコイン本”じゃないんですよ。

 

21世紀の文明への入門書、といったものなんです。

 

この本には、本文に出てくる言葉の注釈がふんだんにあって、今の文明の胎動が分かるようになっているんですが、だからこの本は、堀江貴文が”IT業界の池上彰”としてデビューした本でもあるんですよ(笑)。

金杉氏 : だから、いろいろ分かりやすく書かれてますよ。

――確かに、テクノロジーに弱い私でも、大変勉強になりました。

本日はありがとうございました。


取材最後には記念撮影に応じていただいた

いかがだっただろうか。

 

一筋縄ではいかないインタビューになるだろうな、という予感はあったが、やはりお三方は相当な人たちだった。

 

その雰囲気は感じていただけたのではないだろうか。

茂木氏が同書でも発している「疑える脳を持て」というメッセージが、そのまま私に伝わってきたインタビューだった。

 

同書の詳しい内容については、ぜひ手にとって読んでほしいと思う次第である。