ビットマスター│今話題のビットコインと、パワフルなビジネスが一つに。

  • ライフイノベーション、来たるべき未来へ
  • ビジネスセミナー開催スケジュール

最新ニュース

トップ > 最新ニュース > 広がるビットコイン

広がるビットコイン

2015/01/30

fc2blog_20150129201959264

 

 ビットコインといえば、東京を本拠地とする取引所マウントゴックスが、2014年2月に経営破綻した。

 

 日本では信用を不安視する向きもある中、ニュースサイトでは、ビットコインはこれからという論調が見られ、むしろ、米国などでは広まっているという。

 「サトシ・ナカモト」を名乗る人物の論文をもとに、2009年から運用されたビットコインは、投機対象やECサイトの決済手段として、さらに実店舗での使用へと拡大している。

なぜ、取引所の経営破綻が起きたにも関わらず、ビットコインの信用は失われないのか。

 

また、ビットコインの将来性について、マクロエコノミストの崔真淑(さい ますみ)氏に伺った。

◼︎中央銀行発行の通貨の信頼性の低下

ビットコインが注目されるのには、各国の中央銀行の政策が起因しているという。

「普通の通貨は中央銀行がコントロールし、国の支配下にあります。

 アメリカや日本、ヨーロッパなど、世界の多くの中央銀行では、自国の通貨の価値を下げる通貨安となる政策をとってきました。

 

例えば、日本円を持っていると、円安で価値が目減りするという現象が起きるのです。

そのため、通貨の権限を国にだけ持たせていいのかという疑念を持つ人が出てきました。

 一昨年、キプロス預金封鎖が実施されたことからも、自国の通貨を持っていてもダメなのではないか、国の支配下にない通貨を持とうという動きとなっています」

 通貨以外に貨幣価値のあるものというと、まず、思い浮かぶのは「金」だが、「金を持つにも、金も国の支配下に晒されるリスクがあること。何より持ち運びに非常に不便です」という。

 「そこで注目されたのがビットコインです。ビットコインは、世界中のプログラム上で流通している人のパソコンの中にあり、形のある資産ではありません。

 中央銀行が作っているわけではなく、プログラムによって通貨の流通量がコントロールされ、誰もビットコインの量をコントロールすることもできません。

 ビットコインは暗号通貨といわれ、コンピューター上の暗号に対して価値が産み出され、取引されている不思議な通貨です。プログラムによって固定されているので安全といわれています」

日本で起きたマウントゴックスの破綻の影響はないのか。

 「ビットコインを保有するためには、日本円やアメリカドルと交換する作業が必要で、マウントゴックスのような取引所が世界中にあります。

マウントゴックスの破綻によって、日本では信用力が落ち、人気がなくなりました。

 

 しかし、アメリカやヨーロッパでは、今でも大手のビットコインの取引所があり、価値は大きく減っていませんし、取引されています」

◼︎課題は取引所への規制

なぜ、ビットコインはそこまで信用されるのか。

「ビットコインは、破ることがほぼ不可能といわれている暗号通貨としての仕組みができています。

 ビットコインを使っている人々のパソコンで監視されるシステムであるため、プログラムを改ざんして、不正使用とするためには、大量の電気量とパソコンのCPUが必要となり、事実上不可能です」


危惧する点があるとすれば、マウントゴックスの件と同様、取引所の問題だという。

 「ビットコインの価値が崩れる可能性は少ないです。しかし、ビットコインの取引所が不正を行なえば、ビットコインの価値が下がるかもしれません」

そのうえで課題として、取引所に対する規制の問題を挙げた。

 「今後、ビットコインの取引所を法律で守るか、私設取引所なので放置するかという問題があります。

 日本ではビットコインは貨幣ではなくモノという扱いです。モノという扱いでも、取引所の人が不正を働いたら立件されます。

取引所と認めたら貨幣と認めることになる可能性もあり、規制には難しい判断が必要です」

◼︎ビットコインの将来性

ビットコインが支持される理由について、次のようにまとめた。

 「中央銀行が自国の価値を目減りさせる政策をとっており、不審に思う人たちがいます。また、先日スイスでは、自国の通貨の価値を一定に保つという約束が急に破られました。

 国の影響が大きすぎる通貨を持ってよいのかという考えから、国の支配に頼らない暗号通貨の需要は増していくでしょう」

さらにもう1点、時代の流れによる消費行動の変化も要因にあるという。

 「数十年前に比べて、製造業などで作られた物などの有形資産を買うことより、インターネット上で目に見えないサービスなど買う無形資産の取引が増えることによって、匿名性のある暗号通貨の優位性が高まると考えられます」

今後ビットコインは、もっと広まるのか。

「ビットコインはもっと広まると思います。

 ただ、ビットコイン以外もモナーコイン、ライトコインなどの暗号通貨が出てきているので、他の暗号通貨がブレイクする可能性もあります」

国や企業の信用の裏付けのないビットコイン。

 

 しかし、ビットコインかそれにとって変わる暗号通貨が、日本でも一般的に普及する日が来るのかもしれない。