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各国のプラットフォーマーが語る「ビットコイン」

2015/04/21

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 業界の起業家、イノベーター、ベンチャーキャピタリストらが集い、最新のビジネストレンドを披露するカンファレンス「新経済サミット2015」が4月7日、8日の2日間に開催された。

2日目は、仮想通貨「ビットコイン」をテーマにしたセッションが行われ、ビットコインにおける国内外のプラットフォーマーや、ビットコイン関連のスタートアップ企業などへ投資しているベンチャーキャピタリストが、ビットコインの魅力と将来について語った。

 

 登壇したのは、ビットコインの取引の際に使われるウォレットサービスを展開しているCircleのCEO ジェレミー・アレアー氏と、取引の仲介業者であるマーチャントプロセッサーと呼ばれる業者の1つ、SNAPCARDのCEO マイケル・ダンワース氏、米国外では最大のビットコインプラットフォーマーであるKrakenのCEO ジェシー・パウエル氏、ビットコインの日本国内におけるプラットフォーマーbitFlyerの代表取締役 加納雄三氏、そしてベンチャーキャピタルMarch Capital Partnersのスマント・マンダル氏。

 

 ビットコインは、インターネット上でやりとりするデジタルの仮想通貨であり、高速かつ低コストで通貨情報をやりとりでき、現金と同じような匿名性がある、セキュリティにも優れた通貨システムだ。

「ブロックチェーン」と呼ばれる、世界中のビットコインの取引に関わる履歴が全て記録されたデータと、暗号鍵を用いる仕組みによって成り立っているのが最も大きな特徴となる。

 

 一時期は乱高下したこともあったが、現在は1コインあたり250ドル前後の価値で比較的安定している。

流通コイン数は1400万、1日に11万件近くのトランザクションがあり、今までに7億ドル相当がベンチャーキャピタルによってビットコイン関連企業に投資されているなど、市場は盛り上がりを見せている。

 

 パネルディスカッションでは、まずビットコインのメリットについて各パネリストが解説した。

 

 Krakenのジェシー・パウエル氏は、そのメリットを3点挙げた。

1つ目は取引の手数料がかからないか、ごくわずかであること。

2つ目はチャージバック、つまり請求取り消しによる強制的な返金処理がなく、商品などを販売する側にとっても不安が少ないこと。

3つ目は、クレジットカードや銀行口座などを持てない途上国の人、未成年、信用情報に問題がある人でもオンライン取引ができることだとした。

 

 SNAPCARDのマイケル・ダンワース氏も、特にチャージバックがない点がメリットであると強調し、ビットコインを利用することで得た資産が保証され、リスクが少ないこと、それが仲介業者であるマーチャントプロセッサーにビットコインを採用する動きが広がっている理由の1つでもあると述べた。

 

 2つ目のメリットとして挙げられた手数料については、Circleのジェレミー・アレアー氏が、オープンな分散型システムによって構築された仕組みによって、ビットコインのシステムを維持するための根本的なコストが低いのが理由だと語った。

同社では、インターネットを通じて電子メールをやりとりするのと同じように、ほとんどコストをかけずに世界中でビットコインが流通することを目標としており、手数料を限りなくゼロに近づけることで大きな価値を創出できると訴える。

 

 March Capital Partnersのスマント・マンダル氏は、銀行間でインドや中国に送金する場合、50~100ドルの支払いのために30~40ドルの手数料を支払わなければならない従来システムのコストの高さを例示した。

ビットコインであればこの手数料を大幅に削減でき、せいぜい5~10セント程度に収まるという。

 

 ここでモデレーターである楽天Fin-Techファンド マネージング・パートナーのオスカー・ミエル氏が、冒頭で説明した通り7億ドルがビットコインのスタートアップに投資されたこと、しかも2015年に入ってから2億ドルものファンドを集めたことを紹介。

「バブルじゃないか、過大評価されているんじゃないかとも言われるが」とスマント・マンダル氏に水を向けると、「興味は高まっている。

しかし、まだ初期の段階で、タイミングがカギになる」と冷静に応じた。