ビットマスター│今話題のビットコインと、パワフルなビジネスが一つに。

  • ライフイノベーション、来たるべき未来へ
  • ビジネスセミナー開催スケジュール

最新ニュース

トップ > 最新ニュース > The New Context Conference 2015 Tokyoラストセッション、デジタル通貨の未来と課題

The New Context Conference 2015 Tokyoラストセッション、デジタル通貨の未来と課題

2015/07/09

 6日の最後のパネルディスカッションでは、『デジタル通貨の未来と課題』というテーマでディスカッションが行われた。

このディスカッションでは『ビットコインの分散化技術が過小評価されている』

『ビットコインは民主主義をより高いレベルに持っていくためのツールである』など、ビットコインの分散化がいかに大切なことであるかを会場の人々にわかってもらえるように力が込められた印象があった。

残念ながら日本ではビットコインを強烈に愛している人以外は分散化の重要性にまだ気がついていないだろう。

単純に儲かればいいと思っていたり、送金が早い便利なものとしか認識していない人も多い。

ビットコインの一番の特徴はDecentralizedであることだ。

 

このパネルディスカッションでインパクトを残していったのは、Roger Ver氏だった。

roger ver

 

 強烈なリバタリアンであるVer氏はビットコインでパスポートを購入できるサイトを作ったことがあったり、FREEROSS.ORGの寄付を呼びかけたりとお堅い人からしたらかなりぶっ飛んでいる。

今回のディスカッションの最後では自ら立ち上がり『ここにいる500人はビットコインが大好きだけど外にはまだまだ知らない人が沢山いる、帰って家族全員に教えろ!!ビットコインは本当にやばい!』などと理解できない人から見たら暴走モードに突入していたがビットコイナー達からは歓声が沸き起こった。
ビットコインに惚れている人は彼の発言は鳥肌ものだったに違いない。
一部の人は苦笑いをしていたが…
自由を愛する人々にとってVer氏はスーパーヒーローである。

 最後に行われたディスカッション内容の一部を紹介する。

これは、ほんの一部であるため全ての内容を知りたい方はビデオなどが公開されたら確認していただきたい。The New Context Conference 2015 Tokyo

伊藤穰一氏
まだ話されていなかったRogerさんにお話を聞きたいと思います。

ビットコインは今バブルですか?

 

Roger Ver氏:
ビットコインの価格は過去1ヶ月20%上昇している。将来的にはまたバブルだと言われるでしょう。初めてビットコインが1ドルになった時にも暴落すると言われて落ちました。

しかし、その後1,000ドルを超えました。
短期的には皆さんが正しかったが新しいバブルは次のバブルより水準が高くなっています。
ビットコインの価格は供給と需要で決まります。供給は数字で証明されている。需要はこれからもあり再びバブルが起きるでしょう。

 

伊藤穰一氏
現在のビットコインは最後のビットコインなのか最初のビットコインなのか?

 

Roger Ver氏:
 ビットコインは他の通貨よりもリードしています。

他の新しいものはないです、100%保証されたプロトコルのものもあるけど、良いものが登場すればそれは良いこと。

今後5年10年はビットコインは唯一のブロックチェーンでしょう。
そしてブロックチェーンは少額取引に使われ、アフリカなどでも見られるでしょう。

 

Jonathan Hope氏:
 ビットコインを使って規制を排除することもできる、様々な追跡やブロックチェーンによって法律が必要なくなるかもしれないです。

 

伊藤穰一氏
マイニングはPCで行われていましたが今は数が減り専門マイナーが行っています。より集中化されています。
規制に目を向けると、非集中化がないと標的ができてしまいます。

VISAはもともと組織ではなかったが組織になりました。

規制の対象となりえないものでした(銀行間の約束事=インターネットのようなものだった)しかし、今は大きな組織として訴えられることがある。
社長が居てマイナーがいっぱいいて組織化して愚かなものになる。それは将来的にどうですか?

 

Jonathan Hope氏:
集中化するものは利用メリットがなくなります。長期的には再び分散化するでしょう。

 

大石哲之氏:
集中と分散は対峙にあります。

1時間に何万もさばけるVISAと比べて今はまだ遅いですが、人々は分散化の重要性にまだ気がついていません。

今は遅いが今までのガバナンスとは違う別の方法を提示します。

小さな芽が出てそれを育てる必要がある。オルタナティブを我々は得たのです。

テクノロジーは不可逆なためその可能性を探る必要があります。

伊藤穰一氏
今言われた点について、インターネットがなぜ生き残ったかは分散型を信用したからです。中立性、誰が権力を握るかが大事で、多くの人は関係ないですが、それを大切に思う人も多いです。多くの人は投資でしか考えていないかもしれないが、関係なく取り組んでいる人もいます。

 

Jerry Brito氏:
インターネット同様にビットコインも活動家にとっては分散化が重要であることを理解していないです。まだ活動家の間では普及していない。

 

伊藤穰一氏
サイバーパンクはヒッピー的で政治的ではないです。

リバタリアンは少数ですが非常に政治的、インターネットはそれを導入できました。

ビットコインはもっとややこしいです。公のビットコインのサポートは難しいです。VCとリバタリアンを融合しなければならないと思います。

 

Roger Ver氏:
私はリバタリアンからこの世界に入ってきました。人々はビットコインがどれだけ権力を超えるか過小評価しています。政府の立場としてはビットコインは逆に政府を規制します。

 

伊藤穰一氏
個人的に面白いことは、発展途上国、アメリカのように世界をまとめようとしていないところ、小さい国が集まって何かをしようとすることです。

アフリカに行くと中国のことを気にしています。アメリカの後はどのような世界になるでしょうか?
次の段階、分散的なインターネットなのか中国なのか、アフリカに行くと民主主義を信仰していません。中国もアフリカも自分たちでは成功しいると見ている。

 

Roger Ver氏:
民主主義は完全な自由ではありません。この会場の50%が私を殴ってお金を奪おうとしてもそれは正しくないです。ビットコインを使うと世界中の人々があらゆる土壌で投票が可能になります。

 

Brian Forde氏:
中国が台頭しドルが弱くなっていますが、中国が基軸になるとは限らずビットコインが使われる可能もあります。アメリカが支持する可能性もある。

他の国の通貨が基軸にならないようにビットコインを推進するかもしれません。

 

大石哲之氏:
民主主義をより高いレベルにビットコインは持って行きます。

分散化された投票などいくつかのシグネシャーを使って今までの政府で失敗したものをビットコインで自動で行うことができるかもしれません。

ビットコインは劣悪なガバナンスを代替する可能性があります。

アメリカの一曲支配ではなくビットコインは民主主義を実現するツールです。

 

 価格については、ビットコインのバブルは前回のバブルを上回り続けていることや経済危機などにより需要が生まれることで楽観的に見られているようだ。

しかし、大石氏の言っていたようにビットコインの分散化技術の理解が進み、我々がガバナンスに対するオルタナティブを得たことに気付いた時、今とは違う、物凄い需要が生まれるだろう。

それまでこの小さな芽をゆっくりと育てる必要がある。

 

 パネルディスカッション後に開かれたレセプションパーティーでもVer氏は『もうビットコインウォレット持ってる?』と人々に話しかけたり、ビットコインの漫画を配ったりしていた。

多くの人が彼のスピーチを聞いてビットコインはクールなものだという印象も持ったに違いない。ビットコイン