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インタビュー:MandelDuck社 クリスチャン・モス氏

2015/11/27

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 ビットコインを使ったゲームアプリを開発するMandelDuck社のクリスチャン・モス氏にインタビューに伺った。

 

編集部(以下、編):まずは、クリスさんのこれまでの経歴について教えてください。

 

クリス氏(以下、ク):イギリスの大学でコンピューター・サイエンスを専攻し、卒業後に来日しました。英会話の教師をしながらiOSアプリ開発の勉強に励み、その後オーストラリアの会社でソフトの開発を行いました。その時同僚からビットコインについて教えてもらったのがきっかけで興味を持つようになりました。

 

編:これまでどのようなアプリを開発してこられたのですか?

ク:ビットコインのウォレットやゲーム等です。でも、先ほどの会社でビットコインのアプリを作ったものの、その頃のアップルはビットコインに関するアプリを全て禁止していて発表できませんでした。

違うタイプのビットコイン関連アプリを作ってローンチしたこともあったのですが、それもすぐにアップル社から連絡が来て止められてしまいました。

その後ビットコインのウォレットが認められたのをきっかけに、アップルから許可が下りたのですが、再度申請する必要があったことと、新規参入した競合が多かったこともあり諦めました。

 

 アプリ内でビットコインの売買が出来たりビットコインでゲームのアイテムを買うようなものは今でも禁止されています。ならば、プレイヤーがビットコインをゲットできるものはどうかと思い、『サルトビ』を作りました。これは、ヤシの木にぶら下がるサルをなるべく遠くに飛ばしてバナナやコインを手に入れるゲームです。ゲーム内のコインを3つ集めると、ビットコインが貰えます。もうひとつ似たようなものでゲーム・オブ・バードというものも開発しました。

 

 

編:現在新しいアプリを開発しているというと聞いたのですが、それについてもお聞かせいただけますか?

 

ク:サルトビを運営するなかで、ゲーム内でユーザーに与えるビットコインのやりくりが問題になってきました。始めはビットコインを広めたいと考える人たちからの募金、その後は広告収入で得たビットコイン等を充てていたのですが、どうしても限界があります。

そのため、今度はビットコインがユーザー間で循環するようにしようと思って作ったのが、新しいアプリ『タカラ』です。これはユーザーがビットコインを地図上の好きな場所に落として、別のユーザーが現地に行くとそれを拾うことができる、というGPSを利用した仕組みのものです。

高額だとハッカーに狙われる心配があるので、数ドル分のビットコインを落とせるようになっています。

 

 ビットコインにパスワードをかけることもできます。

例えば、レストランにビットコインを落として、店内でのみパスワードが分かる仕組みにしておけばお店側にとっては効果的に集客ができますし、プレイヤーもビットコインが拾えてウィン・ウィンというわけです。

店側からはビットコインを拾う際にユーザー向けの広告を表示することが可能になる機能もついています。

 

編:勝手にイメージを膨らませると、町の中にビットコインを落としてスタンプラリーのようなイベントを企画したら町おこし等にも使えるかもしれないですね。

ク:それは面白いかもしれませんね。

実は以前テストとして、東京から北海道までの間にビットコインを落として、ユーザーが自転車で旅をしながらビットコインを拾っていく、という実験をしたことがあります。

世界中どこにでもビットコインが落とせて使い方は本当にいろいろあるので、ユーザーが思い思いの方法で使うことができるアプリになると思います。

 

編:クリスさんがビットコインのゲームにこだわって開発される理由は何があるのでしょうか。

ク:ビットコインを広めたい思いもありますが、エンジニアとしてただ面白いアプリを作りたい、という部分が大きいです。

大きな企業だと面白いアイデアがあっても開発に取り掛かるまでに時間がかかってしまいますが、私個人なら自分が面白いと思ったらすぐに作ってしまうことができます。

また、取引所で購入するとなると敷居の高いビットコインも、ゲームで簡単に手に入るとなるとぐっと身近なものになるのではないでしょうか。

 

編:確かに、私もビットコインを購入する勇気が出るまではしばらくゲームでビットコインを集めていました。開発するアプリのアイデアはどこから得ているのですか?

ク:サルトビはアップルのプログラミング言語であるSWIFTを練習したいと思って作ったものです。あとは、別のゲームをしていた時にサルを飛ばすアイデアがいいんじゃないかと思いました。

タカラについてはカジュアルなビットコインのイベントで、他の参加者と話していたとき「もし、この場にビットコインを落とせたらおもしろいね」という雑談から思いつきました。

 

編:日常生活の中からヒントを得て形にしているのですね! タカラのアプリは使い方の幅が広そうなので、うまくいけばビットコインをもっと一般に広めるきっかけになるかもしれないですね。

ローンチしたら、ぜひ使ってみたいです。