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インタビュー:ウォルレーブン綾さん

2015/12/09

Ayaw6

 

 ビットコイナ―(ビットコイン愛好家のこと)として東京ビットコイン・ミートアップの主催者を務めたり、ビットコイン関連のプロジェクトにデザイナーとして関わるウォルレーブン綾さん。

創成期ともいえる2011年からビットコインに関わってきた綾さんにこれまでの軌跡をうかがった。

 

2011年、ネットの掲示板で見つけた採掘器に「これは何?」

 

編集部(以下、編):はじめにビットコインを知ったのはどこですか?

 

ウォルレーブン綾さん(以下、ウ):2011年、とあるネット上のPCハードウェアの掲示板が最初の出会いでした。

これまで見たことのないグラフィックカードの写真がたくさん並んでいて、「何だろう?」と思ったら、ビットコインのマイナー(マイニングのツール)だった。

当時はマイニングで利益が出やすかったので、大勢のゲーマーがグラフィックカードをカスタマイズしてマイニングしていたんです。

私もPCのバックグラウンドがあったので、面白いなと思ってさっそく試してみたのがきっかけでした。

 

ネット創成期の両親と自分を重ねて――ビットコインでお給料をもらう!

 

ウ:私の両親は2人ともプログラミング畑で、インターネットの創成期にチャレンジした人達。

そんな2人を尊敬していたし、創成期にあった仮想通貨はとてもエキサイティングに見えました。

情報を保管するツールとしても面白いし、暗号技術の応用としても、経済面や政治面に与え得る可能性から見てもワクワクしました。

ビットコイン関連の仕事をしたいと、早速探し始めます。

 

そして、Andreas M. Antonopoulos氏という人の下でビットコイン・ペーパーウォレットのデザイン設計の仕事に携わることになります。

もっとも初期のビットコイン・ウォレットのひとつで、このデザインはとても勉強になりました。

またAndreas氏はビットコインのスポークスマンとして有名な人物で、彼から学んだこともたくさんあります。

 

 デザインの仕事をスタートするようになってからは、たびたびお給料をビットコイ払いでいただけるようにお願いしていました。

そのころにはマイニングにもコストがかかるようになり、ビットコインを入手する良い方法だと思ったのです。

ただ、さすがに価格変動のリスクがあるので今では全てのお給料をビットコインで貰おうとは思わないし、他の方にもおすすめはしません。

 

ゲームやお店、もっとワクワク使いたい

 

編:普段の生活では、どう使っていますか?

 

ウ:カナダに送金したり、レストランで使ったり(東京にも受付店がいくつかあります)、ゲームを買うのに使ったりします。

フォールアウトというゲームはビットコインで購入できますよ。

あと、プログラマー向けにパソコンのパーツが購入できるサイトで使ったりもしています。

 

これから、もっとわくわく、楽しく使える場所が増えたらいいですね。

 

編:ビットコインが手に入るゲームは、まだ多くはないけれどいくつかありますね。

編集部でも最近よくプレイしています!

また、地図上でビットコインを好きなところに落として、誰かに実際に行って拾ってもらうというアプリも開発されるそうです。

色々な使い方が想像できてワクワクしますよね。

 

実際に「手で触れられる」ビットコインを

 

ウ:直近で係わったプロジェクトは、「サトリコイン」という、ビットコインを実物のコインにしたもの(関連記事)。英語で”If you can’t hold it, you don’t own it.”とよく言います。

これは、「自分で実際に手にすることができないものにはリスクがある」という意味で、例えば法定通貨ではなくゴールドや貴金属など価値のあるものを手元に置きたがる人が口にするフレーズ。

ちょっとニュアンスは違いますが、ビットコインも本来は「手にすることはできないもの」ですよね。

それを、「実際に手に触れられるもの」にすると面白いのではないかという発想から生まれました。近いうちにリリースされますが、少しでもビットコインを身近に感じてもらえたらと思います。

 

 サトリコインはビットコインの生みの親と言われているサトシ・ナカモトをリスペクトして少し日本風にデザインしてみました。

ホログラフィー(立体的な印刷)も施して、ちょっと凝った造りになっています。

 

今年はブロックチェーンが注目された、進歩の年

 

編:今年はブロックチェーンに大きな注目が集まり、JPモルガンやクレディ・スイス、日本でもMUFJやみずほなどの大手行が一丸となってインターバンクへの導入を検討したり、シティバンクやUBSが独自開発に乗り出したりしましたね。

 

ウ:個人的には今年のブロックチェーンへの注目度は高すぎてちょっとオーバーに感じてしまいますが、それでも大きな前進だと思います。

 

 法規制も進み始めていますが、それは新しいテクノロジーにとって必然ですしユーザーを脅かすことや、犯罪などに悪用されるリスクは当然防ぐべきだと思っています。

 

ビットコインの可能性は「誰にとってもニュートラル」なこと

 

編:もうすでに創成期は脱しているかもしれませんが、変わらず魅力を感じていますか?

 

ウ:プライバシーがあって、でもオープンネットワークで、誰に対してもニュートラルなツールという点に大きな可能性を感じます。

ビットコインは使う人の出身や国境、主義主張を越えたニュートラルなものになり得ると思っています。

 

ポジティブで、私達の暮らしが便利になるような使い方のポテンシャルはたくさんあると思いますし、そんな具体的なサービスがこれからどんどん生まれることを願っています。