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ブラジルでビットコインが金の取引量を上回る

2016/07/15

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  経済が著しく低迷しているブラジルで、ビットコインの取引量が金の取引量を上回った。

ブラジル商品取引所では今年の金(250gと10g)の取引量は約50億円となっている。

6月期だけでみれば、ビットコインは金の約2倍の取引量があった。

 

 この前例のない歴史的出来事は、ブラジルでの仮想通貨に対しての強い期待感と既存の金融市場への不安感からくるものだと考えられる。

ブラジルのビットコイン取引所bitValorによると、今年6月のビットコインの取引量は約32億円だという。今年6ヶ月間の取引量は、2013年から2015年にかけての3年間の取引量と同等だ。

 

 今回のビットコインの取引量が金の取引量を超えた出来事は、先進国の取引所をみても例にないことであり、ブラジルなどの新興国ならではの事情があると思われる。

まず現地通貨であるレアルに対しての不安がある。

リオ五輪などの要因もありインフレ率は10%を超えており、市民にとっては苦しい台所事情が見える。商店やスーパーマーケットではオリンピック関連の観光客増加を狙ってこぞって値上げをしているのが原因の一つだ。

またオリンピックを1ヶ月後に控え、警備員や警察などの給料未払問題やインフラ整備が追いついていない状況をみると経済状況は深刻だ。

 

 またブラジル経済が悪化するにつれて、犯罪率も増えており、金を安全に保管するにはコストが必要になることからビットコインのようなオンライン上で管理できる次世代通貨が好まれている要因の一つでもある。

特に経済が不安定な国や新興国などでは、自国通貨の信用度が低くビットコインよりも価格変動が高いこともある。

世界的にみると、金の取引量の方が圧倒的にビットコインの取引量より多い。

Londonn Bullion Markets Associationによると、金の取引量平均はおよそ20兆円/日であり、ビットコインの取引量はわずか1.5兆円だ。日本やアメリカなどの自国通貨の信用度が高い国では、ビットコインが新興国のように一般人が興味を持つことは少ない。

特に日本では未だに現金指向が強く、クレジットカードすら受け付けない店も多数ある。アメリカではクレジットカード決済が主流であり、現金は不法に働く労働者への給料として支払われることが多い。

現金は使用ルートの追跡が難しいことからもわかるように、決してクリーンなものだとは言えないのが現状だ。

 

 ブラジルでのビットコイン市場の成長性と経済状況を踏まえると、ビットコインはブラジルでは安全資産として扱われており、金より経済不安に強い金融商品として認識されていると言える。

特筆すべきは、ビットコインのイノベーションが6000年の歴史を持つ金の信用を上回ったことだ。
ブラジルの経済不安から波及しビットコインブームが起きていることから、ビットコインが資産や通貨として流通し始めるのはブラジルのような新興国あるいは金融規制の少ない発展途上国なのかもしれない。